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国内MBAは転職に有利か? MBAホルダーが語る市場価値のリアル

ビジネスで活躍する経営者の多くが取得しているMBA(Master of Business Administration)。

一度は名前を聞いたことがあるのではないかと思います。

MBAで、経営学修士号のことで、ビジネス界において最高峰のひとつと言っても過言ではない学位ではないでしょうか。

 

若手社員
MBAを国内で取得すると、転職に有利になるんですか?

 

MBAを取得すると転職市場でどのようなメリットがあって、どのような評価が得られるかについてはあまり知られていないかもしれません。

そこで、実際に国内MBAを取得した私が、実際の転職経験を交えながら、転職市場における国内MBAの市場価値について考えます。

 

国内MBAとは

MBA

国内で経営学修士号(MBA)が取得できるのは約50校程度あると言われています。

入学者数は、1年間に約2,500人といった規模です。東京大学の入学者数が約3,000人なので、MBA取得者の排出者数は、東大生よりも少ないのです。

海外取得者もいるため、MBAホルダーという意味では東大生くらいの人数感と思っておおよそ間違いないでしょう。

そういう意味では、ビジネス市場において「MBAを持っている」というのは、それなりにレアな存在だといえるでしょう。

 

国内MBAで何が学べるのか?

MBA

MBAでは、ビジネスで必要とされる知識を体系的に学習するプログラムが用意されています。

ビジネスリーダーに求められる知識を単に学ぶだけではなく、思考方法を習得することを目指した実践的な内容です。

学校ごとに特色はありますが、講義(レクチャー)形式の授業は総じて少なく、ケーススタディ、プロジェクト型、課外学習などを組み合わせて授業が行われることが一般的です。

 

基礎的なコア科目は概ね各校共通していて、企業のケーススタディを用い、経営者や主人公の立場にたって、自分ならどうするかという模擬意思決定を行う訓練を毎日行います。

授業では自分の意見を論理的に主張する事が求められ、このトレーニングの繰り返しを通して、ビジネスの現場で役立つ実践力を身につけるのです。

MBAで学ぶ主な科目

  • 経営戦略
  • マーケティング
  • アカウンティング(会計)
  • ファイナンス(財務)
  • アカウンティング
  • 意思決定法
  • 組織論
  • 生産管理

 

国内MBAは転職に有利なのか?

転職

結論から言うと、転職市場において国内MBAはそれほど評価されません

MBAの取得が直接的に年収アップに寄与する、いわゆるキャリアアップが可能なのは、海外MBAランキング上位10校卒業者が外資系企業に就職するケースくらいです。

日本では、国内MBAよりもこれまでの実績や経験が重視される傾向が根付いているのが現状です。

 

では、まったく無意味かというとそうではありません。

特に次の3パターンの転職を考えている場合、履歴書上有利になると思います。

 

コンサル業界への転職を考えている場合

これまで別業界でキャリアを歩んでいた方が、コンサル業界に転職しようと考えている場合、経営に関する知識を体系的に学んでいることが評価され、書類選考を通過する確率が高まります。

実際、国内MBAを卒業した私の同級生の多くがコンサル業界に就職したことからも、コンサル業界への転職との相性はよいと思います。

 

起業・スタートアップのCXOなど、経営者への転職を考えている場合

卒業後に経営者への転職を考えている人も、国内MBAという選択肢がおすすめです。

将来的に起業を考えているが、起業のネタを集めたい、一緒に起業する仲間を集めたいなど起業準備に時間が必要な場合、全日制のMBAであれば、時間の余裕が生まれる2年目などに起業準備を並行して行うことができます。実際、そのように起業していた友人が何人もいます。

また、自分自身は国内MBAのキャリアを経て、スタートアップのCXOに転職しました。

大企業経験しかない場合、いきなりスタートアップへの転職が難しい場合もありますが、MBAを持っていることで経営に対する一定の理解を評価してもらえる加点要素になる場合があります。

ただし、やはりスタートアップでの実績のほうが転職市場では高く評価されるため、可能であれば在学中にインターンなどで、実績を残しておくことをおすすめします。

 

大学の学歴に満足していない場合

新卒や第二新卒の方で自分の大学時の学歴が不満な場合、国内MBA取得が転職や就職に有利に働く場合があります。

国内MBAは文部科学省管轄の大学院であるため、最終学歴を国内MBA取得によって上塗り(学歴ロンダリング)することができます。

京都大学、一橋大学、慶應義塾大学といった有名大学のMBAを取得すれば、最終学歴がそれらの大学名になるため、転職時の履歴書では有利に働く場合があります。

ただし、これは20代前半にしか通用しないメリットであるため、注意が必要です。

 

国内MBAのメリットとは?

新入社員

では、国内MBAを取得するメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

代表的なメリットを挙げてみましょう。

 

従業員ではない「経営者目線」で俯瞰する視野が鍛えられる

MBA最大の特徴は「経営者目線」です。

ケーススタディでは、主に経営者の視点での意思決定を日々トレーニングするため、自然と全体最適の視点や考え方が身についていきます。

 

経営者の必須スキルである、マーケティング、アカウンティング、ファイナンス、経営戦略、人事・組織戦略など、経営に必要な項目を網羅的に学ぶことができます。

また、国内MBAは母国語である日本語でディスカッションする学校が多いため、内容の知識定着も期待できます。

 

国内の人的ネットワークが広がる

MBAには、各業界でバリバリ活躍している人材が多数集まるだけでなく、留学生として海外の学生も授業に参加します。

国内MBA取得を機にキャリアアップしたいと考える志の高い学生が多く集まるため、そこで広がる人的ネットワークはかけがえのない宝です。

 

海外でMBAを取得した場合、卒業後にその人的ネットワークをいかしてビジネスを行ったり、実際に顔をあわせたりすることも頻繁に行うことは難しいですが、国内MBAの場合はその点地理的に有利です。

すぐに集まったり、実際にビジネスの相談を持ちかけたりと、卒業後の活躍に直結する人的ネットワークを得られやすいのも大きな特徴です。

 

MBAを通じて得られた仲間は、しがらみのない関係のため、卒業後ビジネスの世界にもどった際に腹を割って相談できる貴重な存在となります。

同じ目線で課題感を共有できる、利害関係のない友人がいることは、その後の社会人人生にとても大きな武器といえます。

 

不景気時のモラトリアムに活用できる

MBAは不景気の時に入学者が増加すると言われています。

今回のコロナ不況で、2020年の転職市況はかなり厳しいものになることが予想されます。

このような不況下に転職活動を行うのではなく、その間国内MBAを取得して実力アップを図りつつ、2年後の景気回復を待って転職活動を行うという考え方です。

ただし、2年後に必ず景気が回復されている保証はないので、そこは一種の賭けですが、今より市況がよくなっていると予想するのであれば、一旦MBAでキャリアの棚卸しをするという選択肢も有効だと思います。

 

さいごに

スキル

最近では「人生100年時代」と言われるようになりました。

終身雇用制度も事実上崩壊し、今では転職が当たり前な時代になりました。こういった変化の激しい時代におけるキャリア選択として、社会人になってからの学び直しニーズはどんどん高まっています。

どんな難しい難関資格でも同じですが、取得しただけで転職市場での市場価値が跳ね上がるような魔法の資格や学位は存在しません。

 

しかし、こういった国内MBA取得をきっかけに飛躍する人やキャリアチェンジに成功し、年収を高めている人が多くいるのも紛れもない真実です。

国内MBAを取得すればバラ色の未来が約束されていると考えている方にはおすすめしませんが、国内MBAの経験はきっとこれまでの価値観を覆す経験を得られる最高のプログラムです。

私自身も、国内MBAに行かなければ、大企業を辞めてスタートアップで経営者になることも、フリーランスとして生きることも選択肢にすら入ることはなかったと思います。

そういう意味で、国内MBAでの出会いに本当に感謝しています。

これまでの実績を棚卸しして、自分自身の今後のキャリアを見直したい方には最高の場所です。「国内MBAをきっかけに人生変わった」といえる人が一人でも増えるよう、心から願っています。

 

また、MBAで習得できる知識は、ビジネスでもとても役にたちます。

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