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年収アップを狙う方法を徹底解説!! 3つのキャリア階層別アプローチ

年収

みなさんは、もっと年収をあげたいと思っていますか?

「年収をあげるためにキャリアアップを」と考えている方も多いのではないでしょうか。

  • 年収1,000万円に近づくためにどこが近道か
  • 年収アップにどんな選択肢があるか
  • 自分に向いている年収がアップのキャリアを知りたい

本記事は、20代前半の年収400万円くらいの企業勤めのサラリーマンが、将来的に年収アップを目指すという想定で書いています。

ですので、医者や弁護士といった猛烈に勉強が必要な資格が必要な職種は選択肢から除きました。

年収アップのキャリアとしてどんな方法があるか、どんなスキルが必要なのかについて、みていきましょう。

 

年収とキャリア階層について

まず、年収アップについて考えるにあたって、ビジネス階層についてみておきましょう。

キャリアの階層ごとに、攻め方が違いますし、求められるスキルも違います。

ビジネスキャリアでは、断絶が起こる階層として、大きく「経営者、マネージャ(管理者)、プレイヤー」の3階層があります。

 

各キャリア階層で求められるスキル

「名プレーヤー、必ずしも名監督にあらず」

 

みなさんもこの言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

選手として活躍した名プレイヤーだった人が、監督として大成するとは限らないという言葉です。

 

スポーツの世界でよく使われますが、これはビジネスの世界でも同様です。

プレイヤーとして活躍していたビジネスパーソンが、マネージャとして同様に成果が出せるかといえば、答えはNOです

理由は、プレイヤーとマネージャでは必要とされるスキルが異なるからです。

 

ハーバード大学のロバート・カッツ教授が提唱した「カッツモデル」によれば、階層別に必要とされる能力は下記の図のように表せるそうです。

 

カッツモデル

テクニカルスキル

テクニカルスキルとは、「業務遂行能力」です。

事務担当者であれば、ワードやエクセルで資料を作成したり、人事担当者であれば人事や労務に関する知識であったり、営業であれば商品知識や営業トークなど、業務遂行に直結するスキルがテクニカルスキルです。

プレイヤーの階層では、テクニカルスキルの重要性が高いです

 

ヒューマンスキル

ヒューマンスキルは、「対人関係能力」です。

社内外に対して、コミュニケーションや交渉、調整を行うための能力で、全レイヤで共通して成果を出すために必要とされるスキルです。

マネジメントの階層にあがると、部下とのコミュニケーションやモチベーションマネジメントなど、相対的にヒューマンスキルの重要性が増してきます。

 

コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキルは、「概念化能力」です。

物事を概念化したり、抽象化して物事の本質や論理を考える能力のことです。

トップマネジメントである経営者は、漠然としたものを言語化したり、物事の本質を見極め、幅広い視野で意思決定を行うため、コンセプチュアルスキルが必要なのです。

 

目指すキャリア階層を選択する

プレイヤー⇒マネジメント⇒経営者と、キャリア階層があがるごとに、コンセプチュアルスキルの求められる比重が高くなります。

年収アップを考える際に、まず自分の強みがどこにあるか考えましょう。

テクニカルスキルは、トレーニングで習得速度が早い反面、コンセプチュアルスキルは持って生まれたセンスが大きく影響する上に、スキルの習得にかなりの時間を要します。

 

階層を徐々にあげていくごとに、自身のスキルを変化させ、求められるスキルにうまく適応させられる人もいます。

一方、器用にスキルセットを切り替えることができず、プレイヤーとして活躍していた人が、マネージャになって成果をあげられないということもあります。

今から各階層ごとに、年収をあげるアプローチを解説していきます。

年収アップに必要な時間軸と自分自身の素質を考慮して、どの方向で年収アップを狙うかについて考えていきましょう。

 

プレイヤーとして年収を上げる

①業界を変える

同じ職種でも、所属する業界によって年収が異なります。

たとえば同じ人事業務でも、製造業・印刷業と比較したら、金融・マスコミの方が一般的には給与レンジが高いです。

また、日経企業と外資系企業の場合、外資系企業の方が給与水準が高いことが多いです。

これは、同じ仕事でも一人あたり生産性が高い会社で仕事をすれば、年収があがるという仕組みです。

現在所属している業界が、相対的に給与レンジが低ければ、異業界への転職で年収アップにつながることがあります。

 

【メリット】

  • 同じ仕事内容、職種で年収アップできる

【デメリット】

  • 現在いる会社・業界が給与的に恵まれている場合は使えない
  • 大幅な年収増は期待できない

 

②ニーズの高いスペシャリスト(専門家)になる

2つ目は、転職市場で、需要に対して供給が少ないエンジニア、コンサルタントなどニーズの高い専門家として超絶なスペシャリストになる方法です。

今だと、UI/UXデザイナーやデータサイエンティストなどの専門家はニーズが高いため、好条件で職を選ぶことができます。

 

【メリット】

・人材が不足している職種では、スキルがそこまで高くなくても好条件で働ける

【デメリット】

・常に最先端の知識をアップデートし続けなければならない

・需給のバランスが変わる可能性がある

 

③インセンティブの高い職種につく

3つ目は、主に営業が多いですが、インセンティブ比率の高い職種につくという道です。

高額商材を扱うインセンティブが大きな会社であれば、歩合にはなりますが、成果を出せばかなりの年収がもらえます。

たとえば、保険、不動産、外資ITなどでは、トップセールスマンは1,000万円を余裕で超えていて、場合によっては億を超える人もいるほどです。

インセンティブ分の比重が重くなるため、ベースの給与はそれほど高くないことが多いです。

成果をバリバリ出せる自信のある人は、インセンティブの高い職種で年収アップにチャレンジしてみるのがよいと思います。

 

【メリット】

・インセンティブによっては青天井に年収アップが狙える

【デメリット】

・成果がでなければベースの給料がそれほど高くない上、最悪の場合クビになってしまう

 

マネージャとして年収をあげる

一番王道かつ現実的なアプローチは、マネージャーにランクをあげて、より責任のある業務を行うことで年収をあげる方法です。

サラリーマンとして出世していき、マネジメントのポジションを獲得していきます。

マネージャと一口に言っても、部下数名のリーダークラスから、経営者に近い部長クラスまでマネージャも幅広く、求められる役割も大きく異なります。

企業規模や職種にもよりますが、事業部長クラスの求人の場合、年収1,000万円を超える求人もかなり多くあります。

 

【メリット】

・転職することなく、年収アップを狙える

【デメリット】

・会社によっては出世のスピードが決まっている

・自分以外のチームメンバーの責任を取らなければいけない

 

経営者として年収をあげる

フリーランス

①個人事業主(フリーランス)になる

経営者になる1つ目の方法は、個人事業主になる方法です。

フリーランスとして、完全に独立する方法もありますし、副業OKの会社であれば、業務時間外に個人事業を行うこともできます。

一般的に、同じ業務を行った場合、フリーランスの方が単価が2〜3割ほど高くもらえます。

これは、会社所属の場合はオフィス賃料やバックオフィス部門の共通費、福利厚生費などがかかっているからです。

スキルがあって、仕事の目処があるのであれば、個人事業主として独立するのもひとつの選択肢です。

 

【メリット】

・一般的には単価があがる

【デメリット】

・仕事を自分でとってこなければならず、保証がない

・請求書の発行などすべての業務を自分で行わなければならない

 

②起業して会社を大きくする

2つ目は起業して会社を大きくするという選択肢です。

ただ、これは起業が成功して会社がかなり大きくなった場合に、年収アップとなります。

この場合は、もちろん年収もあがりますが、事業売却やIPO(上場)などを達成した場合は株式で得られる資産も魅力的です。

 

【メリット】

・会社の業績次第で、高額の役員報酬をもらえる

・年収だけでなく、株式から得られる資産が発生する

【デメリット】

・会社が成功するまでは、高額な年収は見込めない

 

③今の会社で出世して経営者になる

3つ目は今の会社で出世して経営者になる選択肢です。

この方法は、プレイヤーとしてもマネージャとしても成果を出し、最終的に経営者まで出世レースを勝ち抜かなればなりません。

 

【メリット】

・転職することなく、年収アップを狙える

・会社の業績次第で、高額の役員報酬をもらえる

【デメリット】

・一般的な会社では、かなり年齢を重ねなければ経営者に登用されない

・同僚との熾烈な出世競争に勝ち抜かなければならない

 

さいごに

年収の高い人は、市場でレアな人材ということです。

他に変わりがきかない人材だからこそ、年収が高いのです。

あなたは、どの領域でレアな人材になり、年収アップを狙いますか?

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