ファーストキャリアで、どの会社に就職するかは本当に悩みますよね…
就活生にとって、会社選びは本当に悩みが尽きない大事な問題です。
こんな人に読んでほしい
- 複数社から内定をもらって、どこに就職するかこれから決める人
- 親が地元に残ってほしいと言っているが、本当は東京に行ってチャレンジしたい人
- 就活を始めるにあたって、企業の選び方に悩んでいる人
ファーストキャリアを選ぶ際に、こう選んだらいいという唯一無二の正解はありません。
とはいえ、自分が後悔しない選択をしたいですよね。
本記事では、今就活中の方、これから就活を始める方、内定を複数もらって就職する会社選びに悩んでいる方に向けて、企業選びで絶対にやってはいけないことについてご紹介します。
就職先選びで絶対にやってはいけないこと
就職先選びで絶対にやってはいけないこととは、
「両親に相談して就職先を決めること」
です。
どうして両親に相談してはダメなんですか?
このように、「なんで??」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
就職活動の相談相手
株式会社ネオキャリアが新卒学生を対象に実施したアンケートによると、就活について相談したことのある相手として、友人についで第二位となったのが「母親」です。
65.6%の人が、就活の相談を母親にしています。
昭和の親子関係と比較すると、現在の親子関係は「友達化」が進んでいます。
両親との関係は「世代を超えた絶対的な上下関係」から、「何でも相談できるよき理解者」に変化してきました。
今の就活生世代にとって、両親は「一番尊敬する人」であり、自分の意見を後押ししてくれる「サポーター」的存在なのだと思います。
日常の出来事のみならず、就職先や恋愛に関することまで、両親に相談するという人はめずらしくないようです。
自分の目線を代理してくれる両親からのアドバイスに絶対の信頼を置いていて、両親のアドバイスなしに意思決定ができない人が増えています。
就職先選びを両親に相談してはいけない理由
それでは、就職先を選ぶときに、両親に相談してはいけない理由を解説していきます。
理由① 時代が激変して「キャリアの前提」が変わっているから
最大の理由は、両親世代とキャリアの前提が変わっているからです。
両親は、親として「子どもに安定した生活を送ってほしい」と心から願っています。
その結果、多くの親世代は「今有名な会社」、「公務員」、「大手企業」といった旧世代のキャリア感を前提にしたアドバイスをくれることがほとんどです。
また、右肩上がり、バブル時代に就職した親世代と今では、就活の環境もやり方も全く異なっています。
終身雇用の時代は終わりました。
今は人生100年時代のライフキャリアを、自らの手でつくっていかなければいけない時代です。
これからのキャリアで何が一番いいかなど、正直誰にもわかりません。
あなたの価値観に従って、キャリアを選択する他ないのです。
特に、日本の大企業の多くは専門性を身につけることが難しい現状もあるので、そこに乗っかり続けることは長期的にリスクがあります。
大企業に居続けるリスクについては、こちらの記事を参考にしてください。
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理由② 身近な人には「変わってほしくない」バイアスが働くから
両親は自分のことを一番理解してくれるから、就職先についても最高のアドバイスをくれると思った方はそこが大きな落とし穴です。
それは、両親のように身近な人ほど、その人が本質的に変わるのを避ける性質があるからです。
両親は、自分がよく知っているあなたの性格や本質が変わってしまうことを無意識に恐れています。
その結果、チャレンジングな挑戦に対して反対意見を言ってしまいがちなのです。
たとえば、これまで小中高大と地元の国公立でおっとりと育ってきた人が、東京のベンチャー企業にチャレンジしたいと相談したとします。
すると「リスクがあるから辞めておいた方がいいよ」、「あなたにはむいてないんじゃない」といったようにネガティブなアドバイスをしがちです。
これは、身近な人だからこそ、変わってほしくない心理が無意識に働いて、そういうアドバイスをしてしまうからです。
だから、就職先の相談に関しては、両親や親友など本当に仲のよい身近な人にはしないほうが後悔しない確率が高まります。
では、誰に相談すればよいかというと「自分と似たような経験をもった人」に相談するのがおすすめです。
先程のケースであれば、地方からベンチャー企業に就職して働いている先輩や、そういう境遇だった方にOB訪問して相談するのが、よいアドバイスがもらえる最良の方法といえます。
理由③ 両親のメンツも絡むから
両親はあなたの幸せを願って、真剣にアドバイスをしてくれると思います。
しかし、あなたの就職先について、両親は利害関係者であることを忘れてはいけません。
名前の通った大手企業に入ってくれたり、地元に残ってくれたりした方が、両親にとっては周囲へのメンツも保てるため、両親の安心につながります。
両親が、自分の子どもの就職先を、周囲の人に誇りたいと考えるのは当然です。
両親のアドバイスは「あなたのため」といいながら、ポジショントークになりがちだという事実も念頭においておく必要があります。
就活で両親に相談してよいこと
ここまで、就職先の会社をどこにするかを両親に相談してはいけないということを、説明してきました。
では、就活に関して両親に一切アドバイスを求めてはいけないかというと、そうではありません。
両親に相談してよいのは、「自己分析」についてです。
一番長く身近にいる両親は、自分以上に自分が気づかなかった長所や短所を言語化してくれます。
たとえば、下記のような自分のこれまでの経験を棚卸しするときに、両親に何があったかを聞いてみると、自分では忘れていたことを思い出させてくれるかもしれません。
両親に相談する自己分析の内容例
- 一生懸命取り組んだ経験
- 楽しかった経験
- 苦しかった経験
- 挫折した経験
- 感動した経験
両親はあなたの成長を一番近くで見守ってくれていた人なので、自己分析を深くやりたいときは、両親にアドバイスをもらってみましょう。
さいごに
就職先を決めるとき大切なことは「自律性」です。
60歳になったあなたが路頭に迷ったとき、両親は助けてくれません。
もし、両親のアドバイスに従って就職先を決めたにも関わらず仕事がおもしろくなかったとしても後悔しないと言い切れますか?
あなたのキャリアは、あなた自身の手で切り開いていかなければなりません。
実際に企業に入って働くのは、あなた自身なのです。
両親のアドバイスにしたがったことで後悔することのないよう、就職先については必ず自らの意思で決断するようにしましょう。
とはいえ、やりたいことがないのでどうやって会社を選んでいいいのかわからないという人も多いと思います。
そういう方は、こちらの記事をあわせて読んでください。
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