ファーストキャリアは大企業がよいか?ベンチャー企業がよいか?迷ってしまいますよね。
今就活中の方、これから就活をする方、もしくはすでに社会人になった20代の方でも、このよような疑問を持っている方は多くいらっしゃると思います。
こんな方におすすめ
- 就活で大企業志望なんだけど自分の判断が不安
- ファーストキャリアで失敗したくない
- 大企業にむいている人はどんな人?
私は、大手企業もベンチャー企業も両方経験して、両方で若手社員の成長を見てきました。
本記事では、ファーストキャリアで大手企業にむいているの人の特徴と、入社後に気をつけるべきことについてお話したいと思います。
ファーストキャリアで大企業がおすすめな人
ファーストキャリアで大手企業がおすすめな人は、つぎの3つの特徴をもっている人です。
①やりたいことが見つかってない人
あなたは明確にやりたいことがありますか?
その答えがNOな人は、ファーストキャリアは大企業にむいています。
大企業に行くべきかベンチャー企業に行くべきか悩んでいます。
という人もよくいますが、悩んでいるのであれば大企業に行きましょう。
やりたい職種がゆずれない!!
扱いたいサービスがこれしかない!!
この経営者のもとで働きたい!!
という明確な意思がないのであれば、大企業一択です。
迷っている時間がもったいないです。
今、やりたいことが見つかっていない人は、仕事がリアルに想像できていない人が大半です。
であれば、まず大企業で「働くとはどういうことか?」「自分が得意なことはどんなことか?」をリアルに実感しましょう。
特に、高学歴の人は大企業に入れるチャンスがあります。
明確にやりたいことが自信をもって言えないのであれば、まずは大企業で修行しましょう。
②調整が得意な人
コミュニケーション力が高く、複数部署の利害関係を調整するのが得意な人は大企業にむいています。
大企業は、たくさんの組織があり、多くの人達が関わって全体が動いています。
そして、組織にはたくさんのルールがたくさんあります。
ルールを覚え、そのなかできっちり調整するのがうまい人は大企業にむいています。
③与えられた環境の方が成長が早い人
これまでも、学校や塾の先生や親から「この範囲をいつまでに達成しよう」と課題を与えてもらい、それを超えてきたと思います。
そういう環境を与えられるスタイルの方が成長しやすい方は、大企業向きです。
一方、取り組む対象や順番を自分で決めたい人に、大企業は向いていないです。
大企業は、研修など新入社員向けの教育制度が整っています。
研修後も配属された組織でメンターがつき、仕事を丁寧に教えてくれます。
年次の近い社員も多いので、2年後、3年後の成長した姿がイメージしやすい環境です。
いきなり荒野に放り出されると何をやっていいかわからないので、しっかりレールを引いてほしい人は大企業にむいています。
入社後に気をつけるべきこと
では、次にファーストキャリアで大手企業に入社できた方が、入社後に気をつけるべきことを3つアドバイスします。
①メンターを見つける
ファーストキャリアで絶対にやるべきことは、テクニカルスキルとポータブルスキルを身につけることです。
中でもポータブルスキルは一朝一夕で身につけることができません。
なので、ポータブルスキルを叩き込んでくれるメンターを見つけることが大切です。
多くの大企業では、メンター制度などで新入社員の教育体制が整っていたりします。
当たりのメンターにめぐりあえた人はラッキーですが、そうでない場合は、自分自身が尊敬できる先輩に自分から積極的にからんでメンターになってほしいと頼んでみましょう。
メンターの重要性については、こちらの記事でも説明しているので、ぜひ読んでみてください。
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②結果にコミットする
2つ目のアドバイスは、仕事で結果にコミットすることです。
営業成績でも、企画でもなんでもいいので、入社3年以内に圧倒的な結果を残してください。
たとえば、新人研修で順位がつくのであれば、そんな絶好の機会はのがしてはいけません。
たかが研修をあなどることなく、1位を目指して全力でコミットしましょう。
大手企業では、新人のうちから大きな仕事をまかせてもらえないことも多いです。
その場合は、仕事+プライベートの時間を含めて、結果としてアピールできる成果を考えましょう。
例えば、Twitterの運用を頑張って、フォロワーが10,000人になったという感じで、個人の影響力がPRできる実績を意識しましょう。
大手に入社すると、まわりにながされてゆるい社会人生活を送りがちです。
ひとつひとつのチャンスを逃さないように、結果にコミットすることが大事です。
社会人は結果がすべてです。
自分の市場価値を高めるためには、定量的にアピールできる実績をつくっておきましょう。
③年収をあげすぎない
3つ目は、年収をあげすぎないことです。
意外に思われたかもしれませんが、キャリアの選択肢を広げる観点で、ファーストキャリアで年収をあげすぎないことは重要です。
というのも、大手企業で年収レンジがあがってしまうと、転職の選択肢を取りづらくなるのです。
たとえば、商社や金融、マスコミなどの業界で30歳前後になると、年収が1,000万円近くなってしまい、次のチャレンジがしにくくなります。
結婚をして家族がいる場合など、ますますチャレンジがしにくくなります。
なので、入社3年後に一度キャリアの棚卸しを必ずすることを入社前に決めておきましょう。
3年位たつと、仕事をまかせてもらえるようになり、徐々にやりがいもでてきて居心地がよくなってくることです。
辞める辞めないにかかわらず、強制的に転職活動を行いましょう。
転職活動の職務経歴書を作成する過程でキャリアの棚卸しになりますし、市場での自分の評価がリアルにわかります。
ファーストキャリアを経験したことで、そこで見える景色は就活のときとは変わっています。
やりたいことや、チャレンジしたいことも、より具体的になっていると思います。
3年後のタイミングで、自分自身のキャリアについて、就活のときと同じくらい真剣に考えてほしいのです。
真剣にキャリアを考えた結果、今の会社に残るという選択肢ももちろんありです。
大事なことは、入社3年後のタイミングで一度キャリアを棚卸しして2回目の就活をするということです。
大企業に惰性で勤め続けることは、自分の選択肢を狭くすることになりかねません。
変化の激しい現代において、3年スパンでキャリアを棚卸しすることはとても重要です。
さいごに
大企業にむいている人、ベンチャーにむいている人の傾向については、こちらの記事でもまとめているのでぜひ読んでみてください。
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ここまでいろいろ書いてきましたが、ファーストキャリアに大企業がいいか、ベンチャーがいいかという問いは本質的ではありません。
本気になれる環境であれば、正直どっちでもよいです。
大事なことは、入社はゴールでなくスタートだということです。
社会人としてのキャリアは、入社後の成長と結果がすべてです。
どんな経験ができたか?で、その人の転職市場での価値が決まります。
ファーストキャリアで失敗したくない人は、どんな環境であれ、周囲にながされることなく、圧倒的な結果を残しましょう。